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院長ブログ

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歯が痛い時の対処法

2025.09.03

京都市山科区の歯医者、鈴木歯科医院の院長 鈴木貴之です。
今回は、「歯が痛い時の対処法」についてお話をしていきます。

1.歯の痛みが起こる原因とは?

歯の痛みは単なる「虫歯」だけが原因ではありません。
代表的な原因は以下の通りです。

・虫歯(う蝕):神経に近づくと激しい痛みが出ます。
・歯周病:歯ぐきや骨の炎症で鈍い痛みや違和感が起こります。
・知覚過敏:冷たいものや甘いものにしみる。
・歯ぎしりや食いしばり:歯や歯根膜に負担がかかり、痛みを誘発します。
・親知らず:生え方が悪く炎症や腫れを伴う場合があります。

原因によって対処法は異なるため、まずは「どんな痛みか」を見極めることが重要になります。

2.歯が痛い時にまず行うべきこと

歯が痛くなった時に重要なのは「落ち着いて行動すること」です。

・歯を清潔に保つ:食べかすが残ると痛みが増すので、やさしくブラッシングする。
・冷やす:患部の外側から頬を冷やすことで炎症を一時的に抑えられます。
・市販の鎮痛薬を利用:イブプロフェンやアセトアミノフェンなどを服用すると一時的に楽になります。

ただし、痛みを「完全に消す」のではなく「歯科医院を受診するまでのつなぎ」と考えるようにしてください。

3.応急処置の具体的方法

自宅でできる応急処置としては以下になります。

・うがい:ぬるま湯や生理食塩水でやさしく口をすすぐ。
・食事の工夫:硬い食べ物や冷たい飲み物は避け、柔らかい常温の食事を心がける。
・頭の位置を高くして休む:横になると血流が増えて痛みが強まるので、枕を高くして眠る。

4.絶対にやってはいけない対処法

下記のような誤った対処法は症状を悪化させる可能性がありますので注意が必要です。

・痛い歯を刺激する:強く磨く、爪や楊枝で触るのは厳禁。
・患部を温める:血流が増えて腫れや痛みが悪化します。
・鎮痛薬を長期間飲み続ける:原因を放置して痛みだけ抑えるのは危険です。

5.痛みが夜間や休日に出た時の工夫

夜や休日は歯科医院が開いていないこともあります。
そんな時は以下を意識するようにしましょう。

・寝る前にしっかり歯を磨き、口腔内を清潔にする。
・氷や冷却シートで頬を冷やす。
・痛み止めを服用する場合は、必ず用量・用法を守る。
・緊急性が高い場合は、休日・夜間救急歯科を利用する。

6.歯科医院に行くべきタイミング

以下のような症状がある場合は、早急に歯科を受診してください。

・痛みが数日続いている
・顔の腫れや発熱を伴っている
・噛むと強い痛みがある
・鎮痛薬を飲んでも効果がない

これらは「放置すると命に関わる感染症」に進行するリスクがあるため要注意です。

7.予防のためにできること

痛みが出てからでは遅いこともあります。
予防のために日頃からできることは次の通りです。

・毎日の正しいブラッシングとフロス習慣
・定期的な歯科検診とクリーニング
・食生活の見直し(砂糖を控え、バランスの良い食事)
・歯ぎしりや食いしばりへの対応(マウスピースなど)

「歯の健康管理=全身の健康管理」にもつながります。
日頃から歯は大事にするよう心がけられるとよいです。

8.まとめ

歯の痛みは突然やってきて、日常生活を大きく乱します。
応急処置で一時的にしのぐことはできますが、必ず歯科医院で原因を突き止め、根本的な治療を受けることが大切です。
「痛みがなくなったから大丈夫」と思わず、早めの受診を心がけましょう。
歯を守ることは、笑顔と健康を守ることにつながります。
歯について何かありましたらお気軽に当院までご来院ください。

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