
院長ブログ
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正しい歯の磨き方は?
2025.08.25
京都市山科区の歯医者、鈴木歯科医院の院長 鈴木貴之です。
今回は、「正しい歯の磨き方は?」というテーマで、毎日のセルフケアをどのように行えばむし歯や歯周病を効果的に予防できるのかを詳しくお話していきます。
目次
1.なぜ「正しい歯磨き」が重要なのか
歯磨きは単なる習慣ではなく、「むし歯・歯周病・口臭」を防ぐための最も基本的なセルフケアです。
しかし、実際には正しい磨き方を身につけていない方が多く、歯磨きをしていても歯垢(プラーク)が残ってしまうケースは少なくありません。
正しい歯の磨き方を実践することで、以下のメリットがあります。
・むし歯予防
・歯周病の進行防止
・口臭の改善
・歯の寿命を延ばす
2.間違った歯磨きで起こるトラブル
間違った歯磨き習慣は、むしろ口腔トラブルを悪化させる原因になります。
・力を入れすぎる磨き方 → 歯ぐきが下がり、知覚過敏や歯の根の露出に
・短時間の歯磨き → プラークが十分に除去できず、虫歯や歯周病のリスク増加
・磨き残しが多い → 特に奥歯の歯間部や歯ぐきの境目にプラークが残る
このように「磨いているのに歯が悪くなる」のは、正しい方法を知らないことが原因なのです。
3.歯ブラシの選び方
正しい歯磨きは、まず自分に合った歯ブラシを選ぶことから始まります。
・毛の硬さ:基本は「ふつう」または「やわらかめ」
・ヘッドの大きさ:小さめで奥まで届くタイプがベスト
・毛先の形:フラット毛は全体磨きに、テーパード毛は歯周ポケットに有効
「歯磨き方法」だけでなく、「歯ブラシ選び」も正しい歯磨きの大切なポイントです。
4.正しい歯の磨き方
歯科医師が推奨する正しい歯磨き方法をステップごとに解説します。
・歯ブラシを鉛筆持ち
力を入れすぎないための基本です。
・毛先を45度で歯と歯ぐきの境目に当てる
歯周病予防に重要な角度です。
・小刻みに1〜2本ずつ磨く
ゴシゴシではなく、細かい振動でプラークを落とします。
・2〜3分かけて全体を丁寧に
上下左右、前歯から奥歯までバランスよく磨きましょう。
5.前歯・奥歯・歯の裏側の磨き方のコツ
部位によって歯磨きの方法を工夫することが大切です。
・前歯の裏側:歯ブラシを縦にして上下に動かす
・奥歯のかみ合わせ部分:毛先をしっかり立てて磨く
・歯並びの重なり:角度を変えて毛先を差し込む
6.デンタルフロス・歯間ブラシの活用方法
歯ブラシだけでは60%程度のプラークしか落とせません。
そのため、フロスや歯間ブラシを使うことが「正しい歯磨き方法」には必須です。
・デンタルフロス:歯と歯の間が狭い人に適している
・歯間ブラシ:隙間が広がった人、歯周病がある人におすすめ
これらを組み合わせることで、虫歯・歯周病リスクを大幅に減らせます。
7.子ども・大人・高齢者別の歯磨き法
年齢やライフステージによって歯磨きの工夫も変わります。
・子ども:親の仕上げ磨きが重要
・大人:仕事や生活習慣に合わせて電動歯ブラシを導入するのも効果的
・高齢者:入れ歯やブリッジ周囲の清掃に歯間ブラシを活用
8.電動歯ブラシは効果的?
最近は電動歯ブラシを使う方も増えています。
正しく使えば、短時間で効率的にプラークを除去できるため非常に有効です。
ただし、機械に任せきりにせず「毛先を当てる位置」を意識することが大切になります。
9.歯科医院で受けるプロのブラッシング指導
「正しい歯磨き」を本当に習得するには、歯科医院でのブラッシング指導が最も効果的です。
一人ひとりの歯並びや歯ぐきの状態を見ながら指導するため、自己流では気づけない癖を改善できます。
10.まとめ
・正しい歯磨き方法のポイントをまとめます。
・力を入れすぎず、毛先を45度で当てる
・小刻みに1~2本ずつ磨く
・フロス・歯間ブラシを組み合わせる
・歯科医院で定期的にブラッシング指導を受ける
「正しい歯磨き」は一生自分の歯を守る投資です。
今日からぜひ実践してみてください。