京都市山科にある質が高くリーズナブルな歯医者「鈴木歯科医院」の院長紹介

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院長紹介

Director profile

鈴木 貴之 院長の
独自取材記事

鈴木歯科医院
(京都市山科区/山科駅)

最終更新日:2023/12/21 鈴木 貴之 院長

山科駅から徒歩約5分、環状線沿いのマンション・ジオ山科京都1階に「鈴木歯科医院」がある。2023年10月にリニューアルされた同院は、サロンを思わせるような造りで、周りの景観にしっくりとなじんでいる。二重扉が採用されていることもあり、幹線道路沿いでありながら院内は静か。リラックスして過ごせる。
院長の鈴木貴之(すずき・たかし)先生は、実父から同院を引き継ぎ、2代にわたって地域の歯科診療を担ってきた。
患者にとって「より良い治療を提案する」ことを大切に、新しい治療法なども積極的に取り入れている。
「患者さんとのコミュニケーションが大事」という鈴木院長に、地域の歯科診療にかける思いや特に力を入れているという予防歯科について話を聞いた。
(取材日2023年11月13日)

一人ひとりをじっくりと
診療することを大切に

居心地の良い歯科医院ですね。

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以前は建物の2階にあったのですが、建物の建て替えに伴い1階に移りました。車いすやベビーカーで来院される方にとっては、やはり1階のほうが利用しやすいと考えたからです。
院内はバリアフリー設計で、トイレもできるだけ広く設計しました。内外装とも歯科医院らしくないサロンのような雰囲気をめざして、白を基調に随所に木材を使い、木材はヘリンボーンと呼ばれる組み方にして変化をつけています。
入り口には木材を使った格子状のデザインを施して、京都らしさを表現しました。明るく、やわらかな雰囲気なので、受診の際の緊張感も和らぐのではないでしょうか。

どのような設備が整っていますか。

マイクロスコープや口腔内専用のCCDカメラなど、以前から使用している機器はこちらでも引き続き活用しています。また、院内の空気を自動循環させることのできるシステムを導入して、通気性を考えた設計にしました。
新型コロナウイルス感染症のこともありますし、毎年花粉症の季節もあるので院内の空気の質にはこだわっています。
治療に使う器具はしっかりと滅菌を行い、使い捨ての器具を積極的に使用するなど、院内感染の防止にも力を入れています。

歯科医師としての信条を教えてください。

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診させていただくからには、責任を持って患者さんの診療にあたりたいし、流れ作業的な診療は行いたくないと強く思っています。
このため、患者さん一人あたりの時間枠にゆとりを持たせて、じっくり診療できる体制にしました。また、一般的に歯科衛生士が行う歯科検診や口腔内ケアなどもすべて私が行っています。
そのほうが、診療の流れや全体像が把握しやすいからです。

大切な歯を守るため、
予防歯科に力を注ぐ

特に注力している診療はありますか。

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虫歯や歯周病、入れ歯、インプラント、歯列矯正まで幅広く対応できる体制を整えており、中でも大切にしているのは予防歯科です。歯科医院での診療は「痛い」「怖い」「お金がかかる」と思っている方は多いのではないでしょうか。
歯科医師としてはちょっと残念ですが、その気持ちもわかります。だからこそ、患者さんには「虫歯や歯周病にならないようにしよう」とお話しします。
虫歯や歯周病の心配がなければ、基本的に痛い治療は必要ないし、怖いと感じることもないはずです。大がかりな治療にかけるお金も不要です。

具体的な予防歯科の取り組みを教えてください。

お口の状態に合わせて3〜4ヵ月おきの定期検診をお勧めしており、患者さんが希望されればより短い間隔での検診にも対応しています。一方、自由診療にはなりますが、フッ素と同様に歯の表面に薬剤を塗布することで、強力な歯質強化が期待できる予防処置を取り入れました。特に、年齢を重ねて歯と歯茎との境目に虫歯ができやすくなった方や、歯の詰め物やかぶせ物との接合部分から虫歯になりやすい方などにお勧めです。

予防の一環として、ホワイトニングにも力を入れておられるとか。

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歯科の世界では、ホワイトニングは審美歯科的な側面があるだけではなく、ひいては予防歯科にもつながるという考え方が一般化してきました。ホワイトニングを行うことで、虫歯や歯周病の予防にも役立つのではないかと考えられているのです。
当院でも、そうした予防の観点からホワイトニングに力を入れています。

予防のためには定期通院も必要ですね。

そうですね。こまめに通院するのが良いのですが、それが難しいこともあるでしょう。そんな時は、年に1度、例えば「誕生日の月には受診して、お口の中の状態を把握しよう」と割り切って考えてもらえればいいと思います。
治療も予防も「患者さんのため」のものですから、無理強いしても仕方ありません。
患者さんが自分のお口の状態に興味を持ってもらえるようにわかりやすくお話しするのも歯科医師の仕事の一つですし、興味が持てれば通院を面倒と感じる気持ちも薄れていくと思います。

新しい知識や技術も
積極的に学ぶ

治療の際の不安軽減について教えてください。

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麻酔注射の針が刺さるチクッとした痛みが苦手な方も多いので、事前に歯茎の表面に塗るタイプの麻酔を行います。さらに、注射針は細いほど痛みを感じにくいので、できるだけ細い針を使い、刺激が少ないように麻酔液を温めています。
また、神経を取った歯の治療など、痛みを感じることはほぼないと考えられるケースでも、痛みに対して敏感な患者さんにはできるだけ麻酔を使うようにしています。
痛みに対する恐怖から緊張してしまうと、血圧の上昇や過呼吸につながるリスクもあるので、リラックスしていただくことが大切ですね。

金属を使わない補綴治療にも対応しておられます。

「銀歯」と呼ばれるパラジウム合金を使用することで起こり得るリスクについて学んだことがきっかけです。金属は天然の歯より硬いので、噛むごとに治療した歯はもちろん、対になる歯にも多少なりともダメージが加わります。
金属成分が溶け出してアレルギー症状などを引き起こすリスクも考えられます。近年は保険診療の範囲が変わり、当院でも白い素材を用いた治療を保険診療で提供できるケースが増えたので、金属を使わない治療が今後はもっと身近になると思います。

新しいことにも積極的ですね。

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歯科治療はどんどん進化しているので、知識や技術のアップデートが欠かせません。歯科医師として地域の皆さんの健康に貢献したいという気持ちがある限り、成長し続けたいと考えています。
今はオンラインの講習会もありますし、以前に比べると学びやすい環境が整っています。それに、いろいろな人の考えを聞き、学ぶことは診療と同じくらい楽しいですね。
一方、SNSを通じた情報発信も近々スタートさせる予定です。これからもたくさん学び、地域の皆さんに還元していきたいですね。

読者の方へのメッセージをお願いします。

予防の大切さが徐々に認識されるようになってきましたが、歯が痛いときだけ歯科医院を受診される方は今も少なくありません。
どうか、痛くなる前に受診してください。人が亡くなるときに、人生で後悔したことは何かと尋ねたインタビューで「もっと歯を大事にすればよかった」という回答が多いそうです。歯を大切にすることは、全身の健康を守ることにもつながり、最強の予防方法になると考えています。
将来、病院にかかったときに、たくさんの薬をもらい袋で抱えて帰る姿は誰もなりたくないかと思います。そうならないためにも、虫歯にならないように定期的にクリーニングなどを受けていただきたいです。
歯を守ることは食事の楽しみを守ることにもつながります。地域の歯科医療に携わる歯科医師として、単に歯を治療するだけではなく、全身への影響をできる限り少なくして、なおかつ「噛める喜び」を守っていける治療を今後もめざしていきます。

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