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院長ブログ

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歯周病になる原因について

2025.04.28

京都市山科区の歯医者、鈴木歯科医院の院長 鈴木貴之です。
今回は、「歯周病になる原因について」についてお話をしていきます。

1.歯周病とは何か?

歯周病は、歯茎や歯を支える骨に影響を与える病気で、歯の周囲に炎症を引き起こします。
最初は軽度の歯肉炎から始まり、適切な治療を行わないと進行し、最終的には歯を支える骨が溶けてしまうことがあります。
このため、歯周病は「歯を失う原因の一つ」として非常に重要な問題であると言えます。
歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で起こります。
これらの細菌が歯と歯茎の間に溜まり、炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨を破壊します。

2.歯周病の主な原因

以下に歯周病の主な原因について記載いたします。

・プラークと歯石
歯周病の主な原因の一つがプラーク、いわゆる歯垢です。
プラークは食物の残りかすと細菌が混ざり合ったものです。
毎日のブラッシングでこれを取り除かないと、時間が経つにつれて歯石に変わります。
歯石は歯の表面に固く付着してしまうため、通常の歯ブラシでは取り除くことができません。
この歯石が歯周病を悪化させる原因になります。

・喫煙
喫煙は歯周病を引き起こす要因の一つです。
タバコに含まれる化学物質が歯茎の血流を悪化させ、免疫機能を低下させるため、歯周病の進行を早めることがあります。
また、タバコを吸うことで口腔内の細菌のバランスが崩れ、歯周病を悪化させる原因となります。

・遺伝
遺伝的要因も歯周病に影響を与えることがあります。
家族に歯周病を持っている人が多い場合、遺伝的に歯周病になりやすい可能性があります。
しかし、遺伝だけではなく、生活習慣も大きな役割を果たすため、先ずは生活習慣から気を付けていくことが必要になります。

・生活習慣と食生活
不規則な生活習慣や不健康な食生活も歯周病のリスクを高めます。
糖分の多い食事や加工食品を多く摂取すると、プラークがたまりやすくなり、歯周病を引き起こす原因となります。
また、栄養不足や偏った食事が免疫力を低下させ、歯周病の進行を早めることがあります。

・ストレス
ストレスは免疫系に影響を与えることが知られています。
ストレスが長期間続くと、体内で炎症反応が高まり、歯周病のリスクが増す可能性があります。
また、ストレスを感じると食生活が乱れたり、歯磨きを怠ったりすることがあるため、歯周病が悪化しやすくなります。

・その他の健康問題
糖尿病などの慢性疾患がある場合も、歯周病にかかりやすいと言われています。
糖尿病患者は血糖値が高いため、免疫力が低下し、細菌感染に対して抵抗力が弱くなります。
これにより歯周病が進行しやすくなります。
また、ホルモンの変動(妊娠や更年期など)も歯茎に影響を与え、歯周病を引き起こす可能性があります。

3.歯周病が進行する仕組み

歯周病は初期の段階ではあまり自覚症状がありませんが、進行すると歯茎が腫れたり、出血したり、口臭がひどくなったりします。
最終的には歯を支える骨が溶け、歯が動いたり抜けたりすることがあります。

歯周病が進行する仕組みは、プラークに含まれる細菌が歯茎に炎症を引き起こし、炎症が慢性化することによって起こります。
これが続くと、歯茎が歯から離れ、歯周ポケットという隙間ができてしまいます。
この隙間に細菌がさらに繁殖し、骨を溶かしてしまいます。

4.歯周病を予防するためにできること

歯周病を予防するためには、日々の歯磨きが非常に重要です。
ブラシの持ち方や磨き方を正しく学び、食後は必ず歯を磨くようにしましょう。
また、定期的に歯科医院で検診を受け、歯石を取り除いてもらうことも大切です。
喫煙や過度なストレスは歯周病のリスクを高めるため、できるだけ避けるようにしましょう。

さらに、バランスの取れた食生活と、適度な運動を心がけることが、歯周病予防に大いに役立ちます。

5.まとめ

歯周病は、生活習慣や環境要因が密接に関係している病気です。
プラークや歯石の蓄積、喫煙、遺伝的要因、生活習慣、ストレスなどが歯周病の主な原因となります。
これらの原因に対して積極的に予防策を講じることで、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。

健康な歯と歯茎を守るために、毎日の歯磨きを怠らず、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。
また、歯周病を早期に発見し、適切に治療することで、歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。
歯周病は予防できる病気です。
当院では歯周病にならないようケア等も行っております。
お口や歯のことで何かありましたらお気軽に当院までご連絡くださいませ。

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