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院長ブログ

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歯を失ってしまった時の対処方法について

2025.06.18

京都市山科区の歯医者、鈴木歯科医院の院長 鈴木貴之です。
今回は、「歯を失ってしまった時の対処方法について」についてお話をしていきます。

1.歯を失ってしまった原因とは?

歯を失う原因はさまざまですが、主に以下のような理由が挙げられます。

・虫歯:虫歯が進行して歯の神経に達した場合、歯が壊死してしまうことがあります。
治療が遅れると、最終的には抜歯が必要になります。

・歯周病:歯周病は歯を支える骨や歯茎を傷つけ、最終的に歯がぐらつき、失われる原因となります。

・外的衝撃:事故やスポーツなどで外的衝撃を受けて歯が折れたり、根っこが壊れてしまうことがあります。

・加齢:加齢に伴い、歯の摩耗や歯周病が進行し、歯を失うこともあります。

どんな原因であれ、歯を失ってしまうと、その後の対処が非常に重要になります。
失った歯を放置すると、口腔内の健康が悪化し、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があるため、早急に対策することが必要になります。

2.歯を失った直後にするべきこと

もし、事故などで歯を失った場合、まずは以下の対応をしてください。

・抜けた歯を保存する:できるだけ早く歯科医院に行くために、抜けた歯を保存します。
歯を持っている場合は、歯の根っこに触れずに持ち、牛乳や塩水、もしくは清潔な水に入れて保存しましょう。

・出血を止める:出血がある場合、清潔なガーゼや布を使って軽く押さえて止血します。

・速やかに歯科医院へいく:歯を保存している場合、できるだけ早く歯科医院に行くことが大切です。
時間が経つほど、歯を元に戻せる確率が低くなります。

時間が経過すると元に戻すことができない場合があるため、事故やけがで歯を失った際には早期の対応が非常に重要になります。

3.歯を失った後の治療法について

歯を失った後には、いくつかの治療法があります。
どの治療法が最適かは、患者さんの状況に応じて歯科医師と相談することが必要です。

・インプラント治療
インプラントは失った歯を補う方法として、非常に効果的な治療法です。
インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける方法です。
自然の歯に近い機能を持っており、見た目や噛み心地が天然歯とほぼ変わらないため、一番お勧めの治療法になります。

・インプラントの利点
見た目が自然で、他の歯と調和しやすい。
骨の吸収を防ぐことができる。
他の歯に負担をかけることなく、独立して機能する。

ただし、インプラントは手術が必要であり、治療期間が長くなることがあります。

 

・ブリッジ治療
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、その間に人工の歯を取り付ける方法です。
比較的簡単にできる治療法で、数回の通院で完了することが一般的です。

・ブリッジの利点
インプラントよりも治療期間が短い。
比較的費用が抑えられる。

一方で、隣の歯を削る必要があるため、健康な歯を犠牲にする場合があります。

 

・入れ歯治療
入れ歯は、失った歯を補うための義歯です。
取り外しができるタイプと固定式のものがあります。
入れ歯は治療が比較的簡単で、費用も抑えられる点が魅力です。

・入れ歯の利点
価格が比較的安価で、保険適用のケースもある。
比較的早く作成できる。

ただし、長期間使用することで、入れ歯が合わなくなることがあります。
また、食べ物が詰まりやすいことや、発音に影響を与えることもあります。

4.歯を失うことによる長期的な影響

歯を失うことは、見た目だけでなく、口腔内の機能にも大きな影響を与えます。

・噛み合わせの不安定さ:歯を失うことで噛み合わせが崩れ、他の歯に負担をかけることがあります。

・顎の骨の減少:歯を失うと、顎の骨が萎縮していくことがあります。
インプラントを使用することで、骨の吸収を防ぐことができますが、放置すると顎の骨が減少し、顔の形が変わることもあります。

・発音や食事の困難:歯がないことで、発音がしづらくなったり、食べ物が噛み切れなくなることがあります。

これらの問題を防ぐためにも、失った歯の早期治療が重要です。

5.歯を失った場合の予防策とセルフケア

歯を失わないためには、日々の予防が非常に大切です。以下のポイントを意識しましょう。

・定期的な歯科チェックアップ: 早期に問題を発見し、治療を受けることが予防につながります。

・適切な歯磨き: 歯周病や虫歯を予防するために、毎日の歯磨きが欠かせません。
歯磨き粉にフッ素を含むものを使用するとより効果的です。

・食生活の見直し:甘いものを過剰に摂取しないように心がけ、食後に口をゆすぐことで虫歯を予防できます。

・喫煙を避ける:喫煙は歯周病を悪化させる原因となりますので、禁煙を心がけましょう。

6.まとめ

歯を失うことは誰にでも起こり得ることですが、早期に適切な治療を受けることで、その後の生活に大きな影響を与えることなく快適な口腔内環境を維持することができます。
インプラント、ブリッジ、入れ歯など、治療法にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、歯科医師とよく相談し、最適な治療を選びましょう。
また、普段の予防策をしっかりと実施することが歯を守るためには最も大切です。

 

当院では、インプラント治療、ブリッジ治療、入れ歯治療全て行っております。
歯のことで何かありましたらお気軽に当院までご来院くださいませ。

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