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院長ブログ

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入れ歯治療とは

2024.06.06

京都市山科区の歯医者、鈴木歯科医院の院長 鈴木貴之です。
今回は、「入れ歯治療とは」についてお話をしていきます。

1.入れ歯治療の概要

入れ歯治療とは歯が欠損している部分を補うための治療法で、歯科医師がオーダーメイドの入れ歯を製作し患者さんに適合させるものです。
入れ歯は自然な見た目と機能を取り戻すことができ、また発音や噛み合わせの改善にも効果があります。

2.入れ歯の種類

入れ歯には、主に以下の3つの種類があります。

① 完全入れ歯
全ての歯が欠損している場合に使用される入れ歯で、上下の歯列全体を補う入れ歯です。

② 部分入れ歯
一部の歯が欠損している場合に使用される入れ歯で、欠損部分だけを補う入れ歯です。

③ インプラントを利用した入れ歯
インプラント(人工歯根)を顎骨に埋め込み、その上に入れ歯を固定する方法です。
自然な見た目と噛み心地を実現し、他の歯への負担も軽減させることができます。

3.入れ歯治療のプロセス

入れ歯治療のプロセスは患者様の口腔内の状況や個別のニーズに応じて異なりますが、一般的な流れを説明いたします。
以下のステップが入れ歯治療のプロセスになります。

① 診断と評価:患者様の口腔内の健康状態を評価し、入れ歯が適切かどうかを判断します。
口腔内の構造や健康状態、残っている歯の状態、噛み合わせの状態を詳細に調べます。

② 抜歯:入れ歯が必要と判断された場合、まず患部の歯を抜歯します。
抜歯後、歯槽脊が治癒するまでの期間が必要となります。
この期間は個人差がありますが、通常数週間から数ヶ月かかります。

③ インプレッション(印象採得):歯槽脊が十分に治癒した後、インプレッション(印象採得)を行います。
これは、患者様の口腔内の形状を正確に捉えるためのもので、入れ歯の製作に不可欠です。

④ ビートレグ(咬合転写):上下の歯の噛み合わせの関係を把握するために、ビートレグ(咬合転写)を行います。
これにより、患者様の顎の動きや噛み合わせの状態を詳細に把握し、最適な入れ歯を製作することができます。

⑤ 入れ歯試作品の作成:インプレッションとビートレグをもとに、入れ歯の試作品(ワックスアップ)が作成されます。
これは、入れ歯の形状や噛み合わせが適切かどうかを患者様と一緒に確認するためのものです。

⑥ 入れ歯の試着:試作品を患者に試着してもらい、適合性や快適さを確認します。
必要に応じて調整を行います。

⑦ 入れ歯の完成:試着で確認された形状や噛み合わせに基づいて、最終的な入れ歯を制作します。
アクリル樹脂や金属フレームワークなどの素材を使用し、人工歯と土台が組み合わされた入れ歯が完成します。

⑧ 入れ歯の装着:最終的な入れ歯が完成しましたら、患者様に装着してもらい、適合性、快適さ、噛み合わせの状態を再度確認します。
必要であれば調整も行います。

⑨ フォローアップ:入れ歯の装着後、患者様が適応して快適に使用できるよう、定期的にフォローアップを行います。
フォローアップとは、入れ歯の調整やクリーニング、患様者へのケア方法の指導などを指します。

⑩ 長期的なケア:入れ歯は定期的にメンテナンスが必要となります。
歯槽脊の形状が変化することがあるため、定期的に歯科医師による検診を受けるようにしてください。
また、入れ歯の寿命は一般的に5~10年程度ですので、定期的な交換が必要になります。

入れ歯治療は、患者様の口腔内の状態やニーズに応じてカスタマイズするため、上記のプロセスはあくまで一般的な流れであり、個々の患者様のご状況によって異なる場合があります。
治療に関する詳細な情報は、歯科医師にご相談頂けますと幸いです。

4.入れ歯治療の費用

入れ歯治療の費用は、入れ歯の種類や材質、技工費などによって異なります。
また保険適用の可否も費用に影響を与えます。
一般的には、部分入れ歯が4-20万円、完全入れ歯が15-30万円、インプラントを利用した入れ歯が20-50万円程度となります。

5.入れ歯治療のメリット・デメリット

以下に入れ歯治療のメリットとデメリットを記載いたします。

【メリット】
・見た目や機能が改善され、QOL(生活の質)が向上する
・発音や嚙み合わせが改善される
・他の歯への負担が軽減される(特にインプラントを利用した入れ歯)

【デメリット】
・装着感や違和感がある場合がある
・定期的なメンテナンスが必要
・費用が高額になることがある

6.入れ歯治療後のケア

入れ歯治療後は、以下のケアが重要となります。
・入れ歯の清掃:毎日のブラッシングで入れ歯を清潔に保つようにしてください。
・定期検診:歯科医師と相談し、適切な期間で定期検診を受けて頂くようお願いいたします。
・自然な噛み合わせの維持:噛み合わせが変わった場合は、直ぐに歯科医師にご相談ください。

7.まとめ

入れ歯治療は、歯の欠損部分を補う治療法で、見た目や機能の改善が期待できます。
治療費用やメリット・デメリットは、入れ歯の種類や材質によって異なります。
治療後は、適切なケアと定期検診が重要ですので歯科医師と相談し、最適な治療法を選択するようにしてください。
鈴木歯科院では入れ歯治療に力を入れており、県外からも患者様にお越しいただいております。
入れ歯のことで何かありましたら当院までいつでもご相談くださいませ。

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